2種類あるコーポレートPPAについて

この記事では、コーポレートPPAの基本的内容と、コーポレートPPAのなかでも2種類に大別されていることについてご説明します。

コーポレートPPAの概要

企業や自治体などの「法人」(=コーポレート)が「電力購入契約」(=PPA/Power Purchase Agreement)を結ぶ形式を、コーポレートPPAといいます。コーポレートを省略してPPAとも呼ばれます。一般的に家庭や事業所で使用する電気の契約は「電気需給契約」と言われるもので、それとは大きく異なります。
コーポレートPPAは、PPA事業者(=主に小売電気事業者)が介在して契約されますが、発電事業者と電気事業者ではない法人の契約も可能です。しかし日本においては、契約をしたとしても電気事業法などに抵触するため、直接送電することができません。ではどのようにして送電するのでしょうか。

フィジカルPPAとバーチャルPPA

その疑問を解決するのが、「バーチャルPPA」です。PPAは大きく分けて「フィジカルPPA」と「バーチャルPPA」の2つに分けられます。フィジカルは「現実」、バーチャルは「仮想」を意味する言葉です。
「フィジカルPPA」は電気の受給企業と発電所を直接結ぶもので、自己託送と電気の自家消費ということになります。自己託送を行う場合は、発電所所有者と受給企業が同じ法人グループでなければ送電できません。

電気の託送とは

冒頭でご説明した「発電事業者と電気事業者ではない法人が契約」した場合と上述の「自己託送と自家消費(フィジカルPPA)」以外のケースはバーチャルPPAという手法を用います。
バーチャルPPAは、下の概略図のように間接的に送電している構図を作ります。PPA契約自体は発電所と受給企業の両者で結び、送電に関しては日本卸電力取引所(JEPX)と小売電気事業者を介在させる手法です。

出典:自然エネルギー財団(https://www.renewable-ei.org/pdfdownload/activities/REI_GuidebookCorpPPA.pdf)資料を基に当社で作成

今、日本で主流の方式は?

フィジカルPPAは、今日本で主流になっているPPAの方式です。フィジカルPPAに似た方法で「オンサイトコーポレートPPA」と「オフサイトコーポレートPPA」の2タイプが存在しています。その2つについては別の記事でご説明しますので、そちらをお読みください。

オンサイトPPA・オフサイトPPAについて