電気調達から販売の流れ

電力会社は、自社発電所を含め販売する電気を調達する必要があります。同時同量を守るためには、販売前日に販売日分の需要と供給の予測を立て、販売する当日は同時同量が保たれているか監視することが求められます。この記事ではその一連の流れを項目ごとにご説明します。

① 需要予測

電力需要の変化は大きく分けて3つあります。1つ目は、1日のうちでカーブを描く社会的要因です。一般的に社会が活動している朝7時〜夕方19時の間が高く、深夜0時〜朝6時の間は低いといったような現象が起きます。2つ目は気候的要因です。電気を販売する日の気象庁予報をもとに需要の増減を予測します。
もうひとつは季節的要因です、比較的過ごしやすい春と秋は需要が低めで、ついで多いのが冷房設備を使う夏や、暖房設備を使う冬となっています。もっとも高いのは夏場で平日(工場稼働日)の日中となります。
このような社会的または自然的な要因を踏まえ、日々翌日の需要を予測しています。需要予測は30分を1コマとして、24時間で48コマの予測が必要になります。

② 電源割当(ポジショニング)

電力会社はいくつかの方法で電気を仕入れます。その仕入れ先が「電源」です。自社の発電所、相対契約をしている発電所、系統運用をしている電力会社(例:東京電力・関西電力など旧一般電気事業者)から仕入れる常時バックアップどがあります。需要予測を算出したら、それぞれの電源の「発電量予測」に基づき割当量を決めていきます。

③ 電力取引

仕入れた電気を確定させる作業です。発電量は需要予測と同じ30分1コマ(1日48コマ)で仕切られているので、各日48個の予測が必要になります。
②の電源割当で供給量が不足したときは、日本卸電力取引所(JPEX)へ入札し約定させます。逆を言えば、自社発電所を保有しておらず、相対契約の電源もない場合は、常時バックアップとJEPXから仕入れることになり、ここで需要と供給の一致を図ります。

④ 計画作成・提出

ここまでの作業を計画書として販売日の前日に確定させ、電力広域的運営推進機関(OCCTO)に提出する必要があります。この時点で「計画時同時同量」が成立します。
販売当日の需給管理でインバランスが発生した場合は、JPEXへ再入札などを行い、OCCTOへ報告、インバランスを回避させます。それでも回避できなかった場合は、OCCTO経由で不足分の電気を仕入れ相応額のペナルティを支払います。
インバランスのペナルティについてはこちら
電気の需給管理・インバランスについて

電気は大切なインフラだから毎日の作業

この一連の作業全体が「需給管理」です。電気は社会で欠かせない大切なインフラです。停電や電気の周波数不安定などを引き起こさないために、電力会社では上で説明した①から④の作業を毎日行います。
発電所を自社保有して自己託送などで電力を調達する場合にも「需給管理」が必要な場合がありますが、かなり煩雑かつ高度なノウハウを必要としますので、電力事業者に委託することをオススメします。
ネットゼロダイレクトを通じで発電所の購入や電気の調達を行う場合は、当社で代行しますので、一度ご相談ください。

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